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M_COVR と グループ1


航海用電子海図では空間は1つです。1つの空間の中に、フィーチャーを割り振り、地図を作ります。
まず、M_COVR の概念を説明します。実際の航海用電子海図を見ると、セルの中には、データの存在する領域と存在しない領域があります。



(画像をクリックすると、1280 x 1024 ピクセルの画像が見れます)

赤で示した領域には、データが存在し、青で示した領域には、データが存在しません。データの存在する領域も、データの存在しない領域も必ず M_COVR(メタカバレッジ)で覆われていて、データの存在する場所は、 CATCOV(Category of Coverage、カバレッジの種類)が 1、データの存在しない領域は、CATCOVが 2 で覆われます。つまり、セルは必ず1個以上の M_COVR でお互いにオーバーラップする事なく覆われます。

データの存在する領域はどうでしょうか。この領域の任意の場所には、必ず何らかのデータが存在します。
何らかのデータとは、

DEPARE(Depth Area、水深表示区域)(面のみ)
DRGARE(Dreadged Area、浚渫区域)
LNDARE(Land Area、陸域)(面のみ)
UNSARE(Unserveyed Area、未測区域)
FLODOC(Floating Dock、浮きドック)
PONTON(Pontoon、浮き桟橋)(面のみ)
HULKES(Hulk、廃船)

です。つまり、これらのオブジェクトによって、データのある領域は全て覆われ、かつ、お互いにオーバーラップしません。このオブジェクトをグループ1オブジェクトと呼びます。 同じセルに対して、グループ1に属するもののみを表示すると、下の画面になります。



M_COVR の CATCOV が 1 の領域は、塗りつぶされています。また、右上の M_COVR の CATCOV が 2 の領域は、バックグランドと同じ色をしています。 つまり、この領域は透明に表示される事になります。同じ航海目的の電子海図でセル同士の重なりは許されます。この時、セルの重なった領域の片方(または両方)は、必ず透明に表示されます。




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