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トポロジー


トポロジー(位相)とは、空間を構成する図形要素間の関係、及び、フィーチャーと図形要素間の関係を言います。S-57 では、 トポロジーレベルとして Cartographic Spagetti、Chain Node、Planar Graph、Full Topology の4種類が規定されています。航海用電子海図で使用するトポロジーレベルは Chain Node で、これ以外が使用される事はありません。
すでに、図形要素の中で、それぞれの図形要素の関係を見てきましたが、これは、フィーチャーに依存しています。S-57 では、フォーマット上、空間だけが単独で成立(内部で独立)していますが、 これは、フィーチャーが認識されて始めて決定される空間です。航海用電子海図で使われる Chain Node は、フィーチャー依存したトポロジーになっています。
具体例を見てみましょう。下の図は、ENCDesigner の Geometry Mode で、図形要素を表示している画面です。



(画像をクリックすると、1280 x 1024 ピクセルの画像が見れます)

Edge と Connected Node の関係を見てみます。Edge と Edge が交差したり、つながっている所には、たいていの場合、Connected Node があります。 Connected Node は、一見すると全ての接続点にありそうに見えます。しかし、赤丸で示した場所には、Connected Node がありません。
同じ画面を、ENCDesigner の ECDIS Mode で見てみます。Geometry Mode では、図形しか見れませんが、ECDIS Mode では、図形に対してシンボルや塗りつぶしを行って、航海用電子海図を表現します。 Connected Node がないのは、どんな場所なのでしょうか。下の図で同じ場所を赤丸で示しました。



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具体的には、CBLSUB(Cable Submarine、海底線)と DEPCNT(Depth Contour、等深線)の交点には、Connected Node がありません。 これは、CBLSUB と DEPCNT には因果関係が存在しない(空間の結合度がない)事を意味します。
さて、同じ CBLSUB が COALNE にぶつかった場所ではどうでしょう。2つ前の図では、ここには、Connected Node が存在します。つまり、CBLSUB は、COALNE とトポロジーとして、接続しています。 海底線の陸揚げ点は必ず海岸線上にあるので、ここに Connected Node があるのは論理的です。

以上から、Chain Node とは、複数の物体が、概念的につながっている場所に Connected Node が存在し、概念的につながっていない場所に Connected Node が存在しないトポロジーである事がわかります。

別の例を見てみましょう。赤で(1)(2)と示したところには、どちらも防波堤の先端に灯台があります。防波堤の先端に灯台がある、と言う観点では、灯台と防波堤の関係は、どちらも同じに見えます。



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これを Combi Mode で見てみます。(1)の場所は、Connected Node しかありません。灯台は、Connected Node を指していて、トポロジーから、防波堤の先端に灯台がある事がわかります。



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よく見ると、(2)の方は防波堤の先端は Connected Node になっているものの、殆ど同じ場所に Isolated Node (緑の菱形)があり、灯台は、Isolated Node を指しています。 つまり、(2)のケースは、トポロジーから判断すると、灯台は防波堤の先端には存在せず、すぐそばの海の中に立っている事を意味します。 即ち、コンピューターははこの灯台が海の中にあると判断する事になるでしょう。もちろん、本当は防波堤の先端に灯台があるのでしょうけれど。




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