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航海用電子海図の航海目的と縮尺の関係


紙海図は縮尺が異なると、航海目的が異なってきます。例えば、日本全体が含まれるような総図を使って、東京湾の中を航海する事は不可能です。日本の紙海図は、縮尺に応じて航海目的(種類)が変わってきます。

航海目的 縮尺
総図 1/4,000,000 より小縮尺
航洋図 1/1,000,000 より小縮尺で総図より大縮尺
航海図 1/300,000 より小縮尺で航洋図より大縮尺
海岸図 1/50,000 より小縮尺で航海図より大縮尺
港泊図 1/50,000 以上の大縮尺

航海用電子海図は、S-57 で Inteded Usage によって、1 から 6 まで、航海目的が別れています。ただし、縮尺による航海目的の区切り方は、各国の水路機関に委ねられています。日本の場合は、以下のようになっています。

INTU 航海目的 縮尺
1 Overview 1/1,500,000 より小縮尺
2 General 1/300,000 より小縮尺で Overview より大縮尺
3 Coastal 1/80,000 より小縮尺で General より大縮尺
4 Approach 1/25,000 より小縮尺で Coastal より大縮尺
5 Hourbour 1/7,500 より小縮尺で Approach より大縮尺
6 Berthing 1/7,500 以上の大縮尺 日本には存在しません

電子データで縮尺による違いがある事自体、変な気がします。ここで言う縮尺とは、編集縮尺、すなわち、この縮尺でこの電子海図を見れば、わかりやすくみえますよ、と言う意味です。 実際は、航海用電子海図の元となった紙海図の縮尺によって航海目的を区切っているだけです。

さて、これを、縮尺別に分けてみましょう。ちょっと複雑です。

縮尺 電子海図 紙海図
1/4,000,000 より小縮尺 Overview 総図
1/1,500,000 より小縮尺 航洋図
1/1,000,000 より小縮尺 General
1/300,000 より小縮尺 航海図
1/80,000 より小縮尺 Coastal 海岸図
1/50,000 より小縮尺 Approach
1/25,000 より小縮尺 港泊図
1/7,500 より小縮尺 Hourbour
1/7,500 以上の大縮尺 Berthing

この表を見て、変だと思いませんか?紙海図をデジタル化して、そのまま航海用電子海図を作っているのなら、紙海図の航海目的と同じ航海目的の電子海図が同じ縮尺(本当は2倍の縮尺)で区切られて生まれるはずです。 実際は、それぞれの航海用電子海図の航海目的に対して、アプローチ図などと言ったちょっと風変わりな名前がついています。
航海目的と縮尺を決めるのは、各国水路機関の勝手ですが、紙海図のように、航海目的を定義してもらいたいところです。

日本では、かつて、S-57 Version 2 の規格に基づいて E7001~E7004 が作られました。現在刊行されている E3001 ~ E3004 は、このデータを変換及び編集して作成されました。 S-57 Version 2 は、縮尺と航海目的の関係が決まっていました。日本の電子海図の航海目的の区分けは、かつての規格とも違うようです。

Scale Code Chart Scale Cell Size Chart Category
A < 1/2,250,000 8 Degree World
B 1/300,001 - 1/2,250,000 4 Degree General Nautical
C 1/80,001 - 1/300,000 1 Degree Coastal
D 1/40,001 - 1/80,000 30 Minute Approach
I 1/10,000 - 1/40,000 15 Minute Hourbour
N > 1/10,000 7.5 Minute Plan

S-57 Version 2 での Scale Code は、S-57 Edition 3 では Intended Usage に該当します。Version 2 の規格では、1つのファイルは、区切りの良い経緯度線で切られていました。 現在のセルの切り方は、これをそのまま引きずった方式になっています。




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